サントリーが今季最多55失点を喫し、3連覇を逃した。開始3分に先制のトライを許すと、その後も肉弾戦で守勢に回らされ、後半は無得点。計8トライを奪われての完敗に、沢木監督は「試合の入りのところでペースを奪われたのが敗因。サントリーのラグビーが10%も出せなかった。100%のコンディションを今日に持ってこれなかった自分の責任」と話した。

今季は、開幕からけが人が続出し、苦戦が続いた。それでも、3点差以内の試合で4勝を挙げるなど、接戦に競り勝ちながら、決勝に駒を進めてきた。9月に敗れた神戸製鋼に決勝での雪辱を期したが、攻守とも圧倒され、単独最多となる6度目のTL制覇を阻まれた。1トライを奪ったWTB尾崎は「相手の圧力が強く、ミスが出てしまった。この悔しさを忘れず、来季への良い経験としたい」と前を向いた。