平成最後の高校日本一を決める第98回全国高校ラグビーは、30日にシード校が登場して2回戦が行われる。Bシードで3大会ぶり出場の天理(奈良)は29日、初陣となる岡谷工(長野)戦に向け大阪市内で最終調整した。

春の選抜で4強入りし、大阪桐蔭、桐蔭学園、東福岡のAシード勢を脅かす存在。レギュラー格の15人中8人が身長160センチ台で、大型選手はいないが、松隈孝照監督(46)は「身体能力がなくても、諦めずにやってきた。選抜もベスト4に行けるとは思っていなかったが、厳しいことをして、ここまで強くなった。一生懸命にやれば、勝てることを示したい」と語った。

12日の練習中に左足第五中足骨を骨折し、大会の出場が絶望になってしまった高校日本代表候補で大黒柱のFB津野来真(らいま、3年)は「自分が今できることは声をかけたり、サポートをすること。絶対に日本一になってほしい」と仲間に願いを託した。

常翔学園(大阪第3)は桐生第一(群馬)と、大阪桐蔭(大阪第1)は土佐塾(高知)と対戦。早実(東京第1)は、年越しをかけ流通経大柏(千葉)に挑む。