花園準Vの桐蔭学園が、新チーム初戦を10トライ勝利で発進した。前半7分にWTB秋浜悠太のトライで先制すると、前半5トライ、後半5トライを重ねた。ただ、トライこそ2ケタ取ったものの、ハンドリングミスなどもあり、意図した試合運びではなかった。

新主将には、花園でも活躍したFB伊藤大祐が就任した。花園から帰ってから1週間とあって、この日はメンバーから外れ、グラウンドの外から戦いぶりを見守った。「課題だらけ。基本的スキルの低さが目立った。ディフェンスでのコミュニケーションもできていなかった」と反省の弁が続いた。

7日の全国大会決勝では、大阪桐蔭に2点差で敗れた。伊藤は「決勝を戦ったメンバーも残っている。あの経験を生かすも殺すも自分たち次第。2点を乗り越えるために、もっともっと厳しくやっていかないと」と、大いなる目標に向かって、表情を引き締めた。