ラグビートップリーグのヤマハ発動機は15日、磐田・大久保グラウンドで清宮克幸監督(51)が指揮する最後の公開練習を行った。小雨降る中、豊田自動織機とのトップリーグ杯11位決定戦(19日、埼玉・熊谷)に向けて汗を流した。基礎練習では穏やかな表情を見せながらも、実戦練習では引き締まった顔で見守った清宮監督は「ヤマハファミリーからは離れるが、絆は残る。次は最後のジャージーを着る人もいるので、彼らをリスペクトして戦いたい。自分のことは準決勝で終わっているから」と話した。

「清宮監督ありがとうございました!!」のフラッグが風に揺れた。練習中にファンの中山直樹さん(73)が作成し、集まった見学者と協力して掲げた。フラッグを見た清宮監督は笑顔を見せ、記念写真に応じた。中山さんは「最後に何かしたかった。8年間楽しませてくれました。次は勝ちますよ、今日の練習見て思いました」と感謝した。

すでに引退を発表したCTB宮沢正利(30)のほか、NO8モセ・トゥイアリイ(37)らが退部をする見込みだ。清宮監督とともにラストマッチに臨む宮沢は「清宮さんと下からはい上がる経験をさせてもらった。最後は楽しく、勝ちたいです」と意気込んだ。【大野祥一】