ラグビー日本代表が世界一動ける集団を目指す。代表候補合宿が6日に都内で行われ、選手らは約2時間多種多様なフィットネスで大粒の汗を流した。

フィジカルとフィットネスの強化を担当するサイモン・ジョーンズ・コーチ(36)は「世界で1番機敏に動けるチームになる。他の国とは違うトレーニングだからね」と合宿の狙いを明かした。

高さが違うハードルを小刻みなステップを踏みながら越え、次に大幅なステップでジグザグに進んだかと思えば、あおむけになり手と足を浮かせてジタバタしながら必死に横移動する。同コーチは「スピードとアジリティー(敏しょう性)の基礎です」と話すが、一見するとユニークな風景。だがフランカー徳永が「見た目は何してるんだろうという動きでも、骨盤の使い方や足の引き上げ方が新鮮で勉強になる」と効果を実感するなど、選手らは充実の表情を浮かべていた。

選手らは余裕の表情を見せていたが、同コーチは「明日もあるから今日は軽めで。今は試合がないから気にせずにみっちりやるいい機会」。W杯で再び世界を驚かせるために、ここからさらに鍛え上げる。【佐々木隆史】