全国高校ラグビー大会で準優勝の桐蔭学園(神奈川)が14トライを奪って日川(山梨)に勝利し、全国選抜大会の出場を決めた。

前半からフィジカルで相手を圧倒し、NO8佐藤健次(1年)の4トライなどで得点を重ねていった。それでも攻守に細かいミスが目立ち、課題も露呈。前半13分に40メートルの独走トライを挙げたCTB西川賢哉(2年)も「ノックオンなどバックスにミスが多くチームに迷惑をかけた。攻撃でもスペースにボールを回せなかった」と反省を口にした。

花園では快足を飛ばしてトライを重ね準優勝に経験した西川。「昨年と比べたら完成度はまだまだ」と語る。主将のFB伊藤大祐(2年)がケガで試合に出場できていない状況で、チームを引っ張る立場にいる。「最初のころは不安もあったが、自分だけでなく、みんながリーダーという意識を持つようになった」とチームとしての成長を感じている。

ベストメンバーが組めない状況ではあるが、まだまだ通過点。課題を修正し、まずは来週の準決勝、決勝で関東新人大会を制し、目標である全国選抜大会3連覇へ勢いをつける。【松熊洋介】