スーパーラグビーのサンウルブズが18日、23日のワラタス(オーストラリア)との今季国内初戦に向け千葉県内で練習を行った。

16日の初戦はシャークス(南アフリカ)に10-45と完敗だったが、前半30分過ぎまではボールを保持しながら、相手の強力FWにも対応し互角の戦いを演じた。前半9分にチーム初トライを奪った初招集のCTBシェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズ)は「デビュー戦でトライを取れてうれしかった。味方のいいキックのおかげ」と振り返った。

16年6月に南アフリカから来日。間もなく居住36カ月となり、日本代表のプレー資格を取得する。「日本であるW杯に出ることができればうれしい。できるだけ試合に出てベストを尽くせば大丈夫だと思う」と自信をのぞかせた。

招集にあたり、トニー・ブラウンHCからは「自分の得意なことをやりなさい」と言われ自信を持ってプレーできている。次戦ワラターズ戦に向けては「得意のスピードを生かしてプレーしたい。カウンターアタックが得意なチームなので、相手にボールを持たせないようにしたい」と意気込みを語った。

チームには日本の経験が浅い外国人も多い。来日3年目の経験を生かし「温泉や焼き肉に連れて行って日本の文化に溶け込ませた」と初招集ながら仲間をまとめる役割も自ら行う。「日本人のためにエキサイティングなラグビーをしたい」と語る日本大好きなゲイツが、サンウルブズの初勝利を導き、日本代表入りへの足掛かりをつくる。

【松熊洋介】