県内の経済4団体が主催する合同入社式が10日、浜松市中区のアクトシティ浜松で行われた。各団体に加盟する県西部地区の中小企業を中心とした44社が参加。新入社員118人を含む計176人が出席した。

冒頭では、県中小企業団体中央会の諏訪部敏之会長が「中小企業が日本経済を支えている。みなさん、誇りを持って働いてほしい」と激励した。

その後、講師として招かれたラグビートップリーグ・ヤマハ発動機の五郎丸歩(33)が登壇。新社会人に向けて、15年のラグビーW杯での体験談やフランスなど海外リーグ所属時に感じた「アピールすることの大切さ」などを説いた。話しの締めくくりでは「みなさんは今後、未経験のことに多く出会うと思う。そこで逃げずに、どんどんチャレンジしていってほしい」とエール。若者たちは真剣な表情で聞き入っていた。

後半では、島田市出身のフリーアナウンサー片川乃里子氏(48)によるビジネスマナー教室のほか、先輩社員を囲んでの質疑応答などが行われ、約2時間の式を終えた。合同での入社式は、県内の産業界を応援する目的で14年から始まり、東部、中部、西部に分けて開催。スポーツ選手による講演は、6度目の今年が初開催だった【河合萌彦】