ラグビー日本代表候補で構成したチーム「ウルフパック」は、17日のスーパーラグビー(SR)、レベルズの下部チームとの強化試合の登録メンバーを発表し、市内のグラウンドで最終調整した。

本職がCTBのトゥポウが2戦連続でFBに入り、FBが主戦場の松島はWTBで先発。インサイドセンター(12番)を得意とするCTBの梶村は、5戦連続でアウトサイドセンター(13番)に入った。

過去5戦の強化試合は、多くの選手に出場機会を与えるために両チーム合意の上、25人を登録したが、今回の試合は、9月に開幕するW杯を見据えて公式戦と同じ23人にした。ジョセフ・ヘッドコーチ(49)は「これまで全員にチャンスを与えてきた。出来るだけ本番に近づけたい」と説明。「(負傷などの事態を想定し)選手には複数ポジションをこなしてほしい」と4週間で4試合をこなすW杯を意識した起用となった。

3月から始まった強化試合は、今回が最終戦となる。現在60人程度いる代表候補は、6月9日からの日本代表宮崎合宿前に40人程度に絞られるため、選手にとっては生き残りをアピールする最後のチャンスとなる。先発するプロップの具は「本番モードに入っている。最後のアピールの場なので、全力で戦いたい」と緊張感を漂わせた。

故障のフランカー、リーチ主将はメンバー入りせず、ゲームキャプテンはナンバー8姫野が務める。【峯岸佑樹】