ラグビートップリーグのヤマハ発動機に所属するフッカー日野剛志(29)が、フランス1部トップ14の強豪トゥールーズとプロ契約を結んだことが18日、分かった。契約は10月末まで。現行制度では日本人選手としてはFB五郎丸歩(33)に続いて2人目、FWとしては初めて。24日開幕のリーグ戦での出場を目指す。

トゥールーズは昨季20度目の優勝を果たした名門。フランス代表の有力選手が複数名所属している。W杯日本大会の開催中もリーグが続く同リーグで主力がチームを離れるため、出場機会が訪れる可能性は高い。

8月に入って渡仏し、同チームの練習に参加していた。172センチ、100キロの体格ながら、50メートル走を6秒4で駆け抜ける。パワーとスピードも兼ね備えたプレーが首脳陣からの評価を得て、プロ契約にこぎつけた。

日本代表経験者だが、昨夏以降は招集されていなかった。この契約は、W杯のホスト国である日本代表への道を断ち切る決断でもある。W杯まで残り約1カ月となり国内の熱が高まる中、異国の地でさらなるレベルアップを目指す。