ラグビー日本代表が、世界のスクラムを意識した。

北海道・網走合宿の本格始動4日目の22日、トップリーグ屈指のFW陣を誇るヤマハ発動機と約1時間、スクラムやラインアウトモールの練習を行った。ヤマハ発動機に対して、姿勢の高いスクラムを組んでもらうように要請。序盤は得意の低いスクラムでは対応できずに崩れてしまい、反則をもうら場面もあったが、その後は修正。同代表の長谷川慎スクラムコーチは「いいですよ。あとは1日1日修正していきます」と及第点とした。

高さを有効に使い、上から降ってくるようにスクラムを組む強豪国。日本代表同士の練習だと互いに低い姿勢で組んでしまうため、刺激を入れる狙いでヤマハ発動機のFW陣を呼んだ。プロップの稲垣は「高いスクラム相手に日本の低いスクラムは有効。ただそこで崩れてしまうとレフェリーに悪い印象を与えてしまう」と反省。主将でフランカーのリーチも「相手が何をしてくるか分からない時に何もできなかった。明日からしっかりやります」と話すなど、効果はあった。29日にW杯の登録メンバー発表を控えながらも、チームはW杯本番を見据えて進化する。【佐々木隆史】