あの感動を再び-。ラグビー日本代表(世界ランキング10位)は6日夜、南アフリカ代表(同5位)と埼玉・熊谷ラグビー場でテストマッチを行う。歴史的勝利を挙げた15年W杯以来の対戦で、熊谷市は「必勝だるま」を手に大金星を願っている。

必勝だるまは今年5月、近隣の同県本庄市の児玉商工会が熊谷市に寄贈した。国内で唯一「日本」と名がつく本庄市の「日本(にほん)神社」でW杯成功を祈願した特注品で、現在は熊谷市役所1階ロビーに展示してある。10号サイズ(高さ約36センチ)で、日本代表の赤白ジャージーのデザインを模し、中央に白い線が入っている。

同商工会は08年から日本を代表して世界で戦うアスリートらに必勝だるまを寄贈する「日本神社プロジェクト」に取り組んでいる。11年女子サッカーW杯で初優勝した「なでしこジャパン」や、12年ロンドン五輪重量挙げ女子銀メダルの三宅宏実(33=いちご)らに贈ってきた。13年には東京都に贈り、20年東京五輪・パラリンピック開催が決まったことなどから“縁起物”とされる。

熊谷ラグビー場での日本代表戦は02年のトンガ戦以来となる。熊谷市ラグビーW杯2019推進室長の島村英昭氏(58)は「日本ラグビーの新たな歴史を熊谷で築いてほしい。(昨年、国内最高気温の41・1度を記録した)暑さに負けない熱い試合を期待している」と、「東の聖地」での勝利を願っている。