エコパスタジアム(静岡県袋井市)で行われたラグビーワールドカップ(W杯)2試合、4日の南アフリカ-イタリア戦と11日のオーストラリア-ジョージア戦を取材しました。大会公式のキャッチコピーは「4年に1度じゃない。一生に1度だ」。まさに、その言葉通りでした。

取材のため、JR静岡駅から最寄りの愛野駅まで電車で向かいました。車内はほぼ満員状態。両国のファンだけでなく、多くの日本人もいました。特に驚いたのは人の多さ。電車を降りて改札を出るまで10分以上かかったほどです。愛野駅からスタジアムに向かう道も人でごった返し。ここが日本、静岡なのかと目を疑う光景でした。

スタジアムの熱気や地鳴りのような歓声。試合後も健闘をたたえ合う多くのラグビーファンでにぎわっていました。帰りの電車内では、国歌を高らかに歌う外国人も。最初から最後まで驚きの連続でした。

エコパでは日本戦を含む4試合が行われ、計17万5886人が来場しました。袋井市の人口は約8万8000人。約2倍の人が訪れたことになります。大会前には「サッカーの関心が高い静岡で、ラグビーは盛り上がるのか!?」と、疑問の声を耳にする機会が多々ありました。私もそう思っていましたが、予想をはるかに上回る盛り上がりだったことは事実。一生に1度の貴重な経験でした。【神谷亮磨】