北北海道は旭川龍谷が遠軽に7-0で競り勝ち、2連覇で4度目の花園出場を決めた。

旭川龍谷は磨いてきたディフェンスで王座を死守した。試合終了間際。自陣5メートル付近まで何度も攻め込まれたが、体を張って防ぎきった。ノーサイドの笛に、選手たちはヘッドキャップを天高く飛ばして歓喜。2年連続花園切符を手にした小西良平監督(42)は「3年生で出られない選手がいる中で意地でも勝つぞとミーティングで話した。勝てて良かった」と安堵(あんど)した。

昨年の花園メンバーだった3年生FW2人が不在だった。6月に山口輝之が右足前十字靱帯(じんたい)断裂し、この日は吉田悠登が消防士の試験で離脱していた。2人を全国舞台へ。その一心で戦った。前半27分に決勝トライを挙げたロックの工藤凌平(2年)は「めちゃくちゃうれしい」とはしゃいだ。主将のSO林海斗(3年)も「2人のためにも絶対勝つという気持ちだった。花園ではチームで龍谷のやってきたことを出し切りたい」と力を込めた。

◆昨年の北海道勢花園成績 札幌山の手は1回戦27-19熊本西(熊本)で5大会ぶりに初戦を突破も、2回戦17-48中部大春日丘(愛知)で2回戦10連敗となった。39大会ぶり出場の旭川龍谷は、玉島(岡山)との1回戦で先制トライを奪うも5-26で敗退