青森山田が47-19で9連覇を狙った青森北を破り、初の花園出場を決めた。

CTBハニテリ・ヴァイレアが4トライ、NO8リサラ・フィナウ(ともに2年)が2トライとトンガ出身コンビが大暴れ。昨年決勝は0-40で完敗したが、計7トライを奪って雪辱した。

ノーサイドの瞬間、フィフティーンは抱き合い、涙を流した。現チームは昨秋新人戦、今年の春季大会と県高校総体で優勝。県内公式戦負け知らずで、自信を持って決勝に臨んだ。3トライを許したが、橋本高行監督(37)は「伝統校の意地を発揮され、途中は苦しかった。でも最後は自分たちらしいテンポの速いラグビーができた」と喜びをかみしめた。

サッカー部は全国選手権V2度の名門だが、ラグビー部は昨年、33年ぶりに決勝進出。低迷を脱し、決勝進出7度目で悲願を果たした。主将のフランカー船水海斗(3年)は「まずは花園で正月を迎えたい」と声を弾ませた。【北村宏平】