ラグビーワールドカップ(W杯)で通算最多15トライを誇る元南アフリカ代表のWTBブライアン・ハバナ氏(36)が28日、母国の3度目のW杯優勝を願った。

都内で行われたラグビー体験会に参加。南アがイングランド代表と対戦するW杯日本大会決勝(11月2日、日産スタジアム)について、ハバナ氏は「(1次リーグの)ニュージーランド戦の最初の20分の動きをすればトロフィーを手に出来る」と予告した。07年大会決勝と同じカードで、南アはこれまで決勝進出した試合は全て勝利している。

南ア初の黒人主将であるフランカー、シヤ・コリシの貢献度が大きいとし「彼は大変な人生を送ってきた。小さい頃からラグビーも食べ物も恵まれなかった。けど、それが強さにつながっている。初めて黒人主将としてカップを掲げるのを期待している」と熱望した。

現役時代は、快足WTBとして活躍した。「世界最速」の怪物として、チーターと競争した逸話を持つほど。代表124キャップで、W杯は07年大会から3大会連続で出場。07年大会は8トライでトライ王にも輝き、優勝に大きく貢献した。18年に現役引退したが、今も当時と変わらない筋骨隆々の肉体を保つ。

9月上旬に来日して、日本の文化に感銘を受けているという。「ラグビー人生に何も悔いはないが、この美しい文化や国、人々に触れて日本で一度プレーしたかった。本当に素晴らしい国だ」と絶賛した。

W杯後の競技普及を目的に実施された体験教室では、W杯歴代最多277得点の元イングランド代表SOジョニー・ウィルキンソン氏(40)らレジェンドと小学生約120人に1時間半指導した。