ラグビー・ワールドカップ(W杯)で初の8強入りを果たした日本代表で主将を務めたリーチ・マイケルや、トライを量産した松島幸太朗ら5選手が2日、東京都府中市での報告会に参加し、リーチは「熱い応援のおかげで目標のベスト8を達成できた。本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。

トップリーグの東芝とサントリーの本拠地となっている府中市が、W杯で活躍した両チームの所属選手7人をたたえようと企画した。リーチと松島の他に流大、中村亮土、徳永祥尭の3選手も登場。徳永は「試合に出られなかったことは悔しいが、応援が届いていた。4年後を狙いたい」と語った。

会場となった京王線府中駅前の並木道は、日本代表ジャージーを着た家族連れや東芝とサントリーの旗を持った子どもらでいっぱいに。5選手はファンと握手しながら、約120メートルのレッドカーペットの上をゆっくりと歩いた。

沿道で松島と握手し、スマートフォンにサインを書いてもらった埼玉県ふじみ野市の山地由花さん(43)は「にわかファンですが、今後はトップリーグも見に行きたいです」と笑顔を見せた。

市は、リーチに市民栄誉賞、リーチを含む7選手に市民スポーツ特別栄誉賞を授与した。市によると、前回大会の報告会に集まったファンは約4000人。今回はそれを大きく上回る約1万5000人となった。(共同)