3年ぶりの優勝を狙う浜松工は、67-12で沼津工を下した。NO8佐京衛(まもる、2年)の先制トライを皮切りに、計11トライを奪った。

   ◇   ◇   ◇

浜松工が盤石の試合運びを見せた。開始早々にNO8佐京のトライで先制。直後に同点とされるも、焦らなかった。佐京は「ミスがあるのは分かっていた。みんなで声を掛け合って試合中に修正できたと思う」。その後は得意のモールで押し込み、立て続けに2トライ。前半だけで26点差をつけ、さらに突き放した。後半に約40メートルの独走トライを決めたCTB山下洸太郎(3年)も「自分たちのラグビーができました」と胸を張った。

W杯開催が大きな刺激になった。佐京は、エコパスタジアムで行われた9月28日の日本-アイルランド戦を観戦。試合だけでなく、大会運営などの裏側を視察できるプログラムに参加したという。「選手のロッカーも見ることができた。特別な場所に入れて、すごくいい経験になりました」と目を輝かせた。

日本代表の躍進で「ラグビー熱」が高まった実感もある。山下は「普段よりもギャラリーが多く感じました」と話し、注目される中でのプレーを楽しんだ。準決勝は昨年決勝で敗れた静岡聖光学院が相手。リベンジに燃える佐京は「力と技術で勝てるように、いい準備をしたいです」と闘志を込めた。【神谷亮磨】