ラグビー・トップリーグのヤマハ発動機は16日、本社の経営不振を理由に選手のプロ契約を廃止し、来年4月から社員選手のみのチーム編成にすると発表した。今季は現在の編成を維持する。

 42選手のうちプロ契約は、主将のプロップ山村亮やFB五郎丸歩、SO太田尾竜彦、SH矢富勇毅ら日本代表経験者を含む日本選手8人と外国選手9人。日本選手は社員契約に切り替える道もあるが、チーム広報は「これから選手と話し合いを行い、本人の意向を尊重したい」と話し、移籍を希望する選手は無理に引き留めない方針。ケビン・シューラー監督らスタッフも刷新される見通しだ。

 ヤマハ発動機は今季リーグ戦第7節を終えて5位につけ、3季ぶりのプレーオフ進出を目指しているが、来季は大幅な戦力低下が避けられない情勢となった。