<ラグビー・U-20世界選手権:イタリア21-15日本>◇17日◇13~16位決定予備戦◇愛知・瑞穂公園ラグビー場

 来年の下部大会降格が決まり、13~16位決定戦に回った日本がイタリアに15-21で敗れた。前半10分に先制したが、相手のスピードに乗った攻撃を止められず前半で3トライを奪われた。後半の追い上げも届かず、1次リーグを含め4連敗となった。敗れれば最下位となる21日の15、16位決定戦(愛知・瑞穂)でウルグアイと対戦する。ニュージーランドがオーストラリアに31-17で快勝、イングランドは40-21で南アフリカを下し、ともに2年連続で決勝(21日、東京・秩父宮)に進んだ。

 日本の薫田監督は「大会ワーストのゲームをしてしまった。前半は選手の戦う心が伝わってこなかった」と険しい表情で話した。前半10分に先制したが、タックルも甘く、簡単に試合の流れを手放した。フッカー有田主将は「アップから(雰囲気が)悪かったからあんな結果になった」。開催国の最下位という屈辱がちらつく中、挽回(ばんかい)のチャンスは残るウルグアイとの最終戦しかない。「帰って怒ろうと思う」と言った同監督の叱咤(しった)は選手に響くだろうか。