元ラグビー日本代表の斉藤祐也氏(46)が22日、ワールドカップ(W杯)フランス大会の日本代表(世界ランク14位)に「新たな血」による活性化を勧めた。ここまで1勝1敗の日本は23日から調整を再開し、28日(日本時間29日)のサモア(同11位)戦を迎える中、この日までに取材に応じた斉藤氏は「予選突破しても、さらに厳しい戦いが待っている。その意味でコンディション、選手層は大事。例えばSOに李承信とかFBに追加招集された山中(亮平)をそのまま使うとかも面白い」。Our TEAMの力を底上げしていく重要性を説いた。
同氏は「当然ですがSO松田がダメということではない」とした上で、李であれば「よりボール回しで仕掛ける」と新たな引き出しに期待が持てるという。李、山中はここまでの予選2試合は出場していない。情報戦にもなるW杯において、相手のデータに“錯乱”効果も狙える。さらに「リーチ(・マイケル)をこのまま連続で使い続けるのか。鉄人と言えど、彼も人間」と2試合連続フル出場のベテランを気遣った。世界と戦う上でのポイントは「頭と体の疲労」と言う。血の入れ替えが、サクラの満開を後押しするかもしれない。【栗田尚樹】