過去2度優勝の強豪オーストラリア(世界ランク9位)が、10大会目にして初の1次リーグ敗退の危機に陥った。

ウェールズ(同7位)から1トライも奪えず完敗。後半になるとサポーターは試合途中で席を立ち、元日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ監督(63)もぼうぜんと見守った。

世界をけん引してきた「ワラビーズ」の姿は、そこになかった。

前半5分に相手SHデービスの先制トライを献上。SOドナルドソンの2PGで6-7と迫ったが、突き放されて6-16でハーフタイムに入った。

巻き返しを目指した後半だったが、ハイタックルなど反則、ダイレクトタッチなどミスが続出。後半無得点に終わり、相手のDGなどで着実に加点を許した。

今大会のオーストラリアは第2戦でフィジー(同8位)に敗れ、番狂わせを許した。これで1勝2敗。ウェールズが3連勝となり、1勝1敗のフィジーが2番手で追う展開となった。

オーストラリアは厳しい立ち位置に追い込まれた。