【トゥールーズ(フランス)1日=松本航】ラグビーW杯フランス大会に臨んでいる日本代表(世界ランク13位)が、2大会連続8強をかけ、8日に同9位アルゼンチンに挑む。

アルゼンチンは9月30日にチリ(同22位)を59-5で圧倒。4トライ以上に与えられるボーナス点1点を得る勝利で勝ち点を9とし、総得失点差で日本を上回り、D組2位に浮上した。8日の試合で日本が勝利すれば8強。日本のみがボーナス点を得た引き分けでも進出となる。

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アルゼンチンは主力を温存し、中7日での日本戦に向かう。15年W杯でオーストラリアを準優勝に導いたチェイカ監督は「日本も8強を狙うだろうが、我々も同じ。ハングリーで勝ちたいと思っている。勝つために必要なレベルになるように準備したい」。チリを8トライで圧倒し「(初戦イングランド戦以降は)全く違う精神状態になった。さらに強くなれる」と自信をみせた。

チリ戦で選手層の厚さを示した。SOはイングランド、サモア戦先発のS・カレーラスを控えとし、通算100キャップの節目となった4大会連続出場のサンチェスを起用。前半9分に自らの先制トライで主導権を握り、計20得点を挙げた。26日で35歳となるレジェンドは「最も重要なのはチーム。とても幸せだ」と喜び、士気は上がっている。50メートル以上のPGも決めるWTBボフェリらを温存した強豪は、過去5勝1敗の日本を倒して2大会ぶり8強を狙う。