光老化啓発特集の3回目は男子ゴルフで18年、19年の賞金王に輝いた今平周吾(27)の登場だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内男子ツアーの先行きが不透明な状況だが、今平は3年連続の賞金王に照準を定めている。対談した皮膚科医であり光老化啓発プロジェクト委員会の理事でもある川島眞氏(68)は、かつて東大医学部のゴルフ部に所属し、ベストスコアは72という腕前だ。光老化対策の話題とともにゴルフ談議にも花が咲いた。

安定した成績で2年連続賞金王

スイングの構えをする今平(左)と川島氏
スイングの構えをする今平(左)と川島氏

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で20年のゴルフツアーの開催が先送りとなっている。

川島私はゴルフをやるのも見るのも大好きなんですが、今はゴルフ番組が無いのが本当に悲しいです。今平プロはツアーが中止になっている期間、どのような過ごし方をしていたのですが?

今平ゴルフ場は屋外なので、週に3回程度ゴルフ場に行ってラウンドをしていました。

川島練習の内容について教えて下さい。ラウンド前後でのドライビングレンジでの練習やパターの練習に割く時間の比率はどういった感じですか?

今平私はドライバーに割く時間の比率は1ぐらいです。アイアンの練習が6ぐらい。あとの3がパターとウェッジですね。パーオン率がスコアに左右されると思うので、ミドルアイアンの練習を多くしています。

川島今平プロはジュニアの頃からすばらしい戦績を残されていますよね。プロになってからも昨年と一昨年は賞金王に輝かれています。でも思ったほど勝利は多くないんですよね。

今平はい。全部で4勝です(17年、18年が各1勝。19年に2勝)。

川島それなのに2年続けて賞金王を獲得されているというのは毎試合、上位の成績を残しているからですね。昨年も15試合もトップ10に入っていますよね。高い集中力がないとなかなかこれほどの成績は残せないですよね。

2年連続賞金王の今平
2年連続賞金王の今平

今平いえ、集中できてないから勝てないんだと思います(苦笑)。特別なことはあまりしてないのですが、シーズンに入るとあまり練習はしないですね。毎週試合が続くので、体力を温存しながらコンディションを維持するようにしています。

川島シーズン中の1週間の過ごし方はどのような感じですか?

今平月曜は試合会場への移動日です。火曜は練習ラウンドで、水曜がプロアマです。そして木曜から日曜までが試合になります。

川島今平プロは予選落ちがほとんど無いので休めなくて辛いですね。

今平も知らなかった光老化って?

川島眞氏のアップ

川島さて本題の「光老化」についてお聞きしたいと思います。まずは両手の甲を見せていただけますか? 左右同じように日焼けしていますね。ラウンド中、手袋は頻繁に外しますか?

今平はい。歩いている時とパターを打つときは外しています。

川島ゴルファーの手の甲を調べた論文があるのですが、明らかに日焼けに関して左右差があり、シミの出来方も違いました。プロはあまり左右差がないというのは興味深いですね。今平プロはパターの時には手袋はしないのですね。

今平グローブのシワが入るじゃないですか。そうするとタッチの感覚が変わってしまってダメですね。

川島私も2年前からパターの時に手袋を外すようにしたのですが、全然成績は上がりません(笑い)。話を元に戻します。太陽光線に含まれる有害な光(主に紫外線)が肌に当たるとシミやしわ、たるみが出て肌が老化していくことを「光老化」と言います。見栄えだけの問題で済めばいいのですが、太陽光を無防備に浴び続けると皮膚がんになることもあります。

今平怖いですね。

川島それを予防するのが日焼け止め(サンスクリーン剤)です。今平プロは日焼け止めを塗りますか?

今平たまに塗りますが、いつも塗っているわけではないですね。海外の試合では日差しが強いので塗りますね。でも国内ではほとんど塗りません。塗ると指先に日焼け止め(サンスクリーン剤)が残って、クラブを握った時に滑るような感覚があるので塗りたくないですね。海外で塗る時には比較的サラッとした感じでべたつかない製品を探して使用しています。

川島他の男子プロは日焼け止めを使用していますか。

今平韓国の選手は頻繁に塗っているのを見ますね。また海外に行くとアメリカやヨーロッパの選手はトイレで積極的に日焼け止め(サンスクリーン剤)を塗ってますね。日本人はそれほど塗っていないかもしれません。

プロフィル
今平周吾(いまひら・しゅうご)
◆今平周吾(いまひら・しゅうご)1992年(平4)10月2日、埼玉県生まれ。9歳でゴルフを始め、埼玉栄高1年の08年に日本ジュニア選手権優勝。09年に高校を中退し、米IMGアカデミーに留学。同年全米ジュニアゴルフ選手権でベスト8。11年に帰国し19歳でプロ転向。18年にわずか1勝ながら賞金王を獲得。さらに19年には2勝で連続賞金王。尾崎将司、青木功、中嶋常幸、片山晋呉に続く快挙を達成した。プロ通算4勝。165センチ。
川島眞(かわしま・まこと)
◆川島眞(かわしま・まこと)1952年(昭27)4月4日宮崎県宮崎市生まれ。1978年東京大学医学部卒業。東京女子医科大学皮膚科主任教授を経て、18年 東京女子医科大学名誉教授に就任。専門はアトピー性皮膚炎、ウイルス感染症、美容医療。日本香粧品学会前理事長、日本美容皮膚科学会前理事長、日本近赤外線研究会理事長、日本コスメティック協会理事長、NPO法人皮膚の健康研究機構副理事長。