光老化啓発特集の第5回は新体操の元日本代表で現在はスポーツキャスターとして活躍する畠山愛理さん(26)の登場だ。現役時代には12年ロンドン、16年リオの2回の五輪に出場。新体操といえば日焼けとは無縁とも思えるが、大会前にはチーム全員であえて日焼けをしたというエピソードも飛び出した。最近はスポーツキャスターとして屋外での取材も多い畠山さんだけに日焼け防止対策に興味津々。光老化啓発プロジェクト委員会の理事でもある皮膚科医の川島眞氏(68)との対談はおおいに盛り上がった。

畠山愛理さん(左)と川島眞氏
畠山愛理さん(左)と川島眞氏

川島お部屋に入っていらっしゃった時に、スタイルが非常に素晴らしいのでびっくりしました。畠山さんは新体操で五輪に出場されてますね。新体操は器械体操に比べて美しさを重視したスポーツのように感じます。そういった見方をするのはおかしいですか?

畠山新体操は芸術スポーツなので、先生のおっしゃる通り美を競う競技でもあります。なので、その見方も間違っていないと思います。

川島寝転がっている足もとにボールが来たり、背面から投げられたリボンを受け取ったりという技術はもちろんすごいのですが、私は容姿の美しさも含めて新体操は魅力のあるスポーツだと感じています。

畠山新体操も他の採点競技と同じく審判に見ていただいて評価される競技なので、他人から見てどう見えるのかというのはすごく大切だと思っています。

川島五輪に2回出場されていますが競技人生は何年でしたか。

畠山6歳から始めて16年の競技人生でした。

川島それは新体操としては長い方ですか?

畠山長い方だと思います。ただ、海外の選手はオムツをつけている時から新体操をしているんですよ。私は日本代表になってからは1年の半分くらいをロシアで合宿していました。そのロシアでは小さい子どもたちがレオタードの下にオムツをつけたまま新体操をしていました。そんなに小さいのにお母さんも体育館に入れず、コーチに預けられての練習でした。だからロシアは強いんだなと感じました。

畠山愛理さん④

川島そうですか。それはすごいですね。ところで畠山さんが新体操を始められたきっかけは?

畠山兄が2人いるのですが、小さい頃から兄と一緒に外で身体を動かして遊んでいました。そんな私を見て母がいろいろなスポーツの体験に連れて行ってくれました。バレーボール、バスケットボール、水泳、クラシックバレエ、そして新体操などです。そんな中でリボンや曲に合わせて踊る楽しさに引かれて新体操をすることを決めました。

川島実際にやってみると辛いことも多かったのではないですか。

畠山いえ。小学生の時は楽しくて仕方がなかったです。誰もが乗り越えなければならない新体操の第1関門は柔軟です。これは痛くてつらいので新体操をしている誰もが嫌いな時間だと思います。でも私にとってはそのつらさを超える楽しさが新体操にはありました。小さい頃は周囲と比べても身体は硬かったですし、自分自身が新体操に向いているとは思っていませんでしたが、新体操を好きで楽しいという気持ちだけでどんどん上達していったと思います。

川島その頃には五輪への出場を頭に描いていましたか?

畠山意識したのは小学6年生の時ですね。小学生の全国大会が毎年、代々木体育館や東京体育館で開かれていて小学2年生から出場していました。予選は数名が同時進行で演技をするのですが、決勝は大きな体育館で、360度お客さんが見ている中で1人で演技をするのです。それを目標にしていたのですが、小学6年生の時に実現することができました。その時にもっとたくさんの人に見てもらうには五輪に出場すればいいんだという気持ちが沸いて五輪を意識するようになりました。

男性のサンスクリーン剤への意識って?

畠山愛理さん⑤

川島スター性というのは、この見てもらいたいという気持ちから生まれるのですね。そういえば昨年、広島の鈴木誠也選手と結婚されたんですよね。おめでとうございます。

畠山ありがとうございます。

川島鈴木選手といえば日本を代表する打者、プロ野球界のスターです。まさに360度お客さんに見られながら、今年も(取材当日現在)3割打っていて本塁打も量産されています。奥様のサポートがうまくいっているのですね。

畠山あまり深く考えずに家でも自然に接しています。

川島食事の面ではいろいろと気を使われているのではないですか。

畠山もちろん食事はすごく大切です。私の選手時代には栄養士さんが専属に就いたわけではないのですが、だからこそ自分自身で何を摂ったら良いのかという意識を常に持っていました。それを家庭でも意識しながら食事を作っています。

川島野球選手にとって家庭はすごく大切だと思います。奥様の食事の意識が高くて鈴木選手は幸福な結婚をされたと思います。ところでご主人が日焼け止め(サンスクリーン剤)を塗っているのを見たことがありますか?

畠山見たことないですね。野球選手で塗っている人はほとんどいないんじゃないかなと思います。汗をかくと(サンスクリーン剤が)落ちてしまいますし、大量の汗をかいた時には日焼け止めを気にせずにタオルで拭き取りたいんじゃないかなって思います。

プロフィル
畠山愛理(はたけやま・あいり)
◆畠山愛理(はたけやま・あいり)1994年(平6)8月16日、東京都生まれ。6歳から新体操を始め、中3で新体操日本ナショナル選抜団体チーム入り。12年ロンドン五輪は団体7位。日女体大に進み、15年世界選手権では団体種目別リボンで40年ぶりの銅メダル。16年リオデジャネイロ五輪は団体8位で、大会後に現役引退。現在は新体操の指導や、NHK「サンデースポーツ2020」のリポーターなどメディア出演もこなす。19年8月に入籍。
川島眞(かわしま・まこと)
◆川島眞(かわしま・まこと)1952年(昭27)4月4日宮崎県宮崎市生まれ。1978年東京大学医学部卒業。東京女子医科大学皮膚科主任教授を経て、18年 東京女子医科大学名誉教授に就任。専門はアトピー性皮膚炎、ウイルス感染症、美容医療。日本香粧品学会前理事長、日本美容皮膚科学会前理事長、日本近赤外線研究会理事長、日本コスメティック協会理事長、NPO法人皮膚の健康研究機構副理事長。