大相撲初場所8日目の18日、元横綱の輪島大士氏がNHKのゲスト解説を務め、金銭面のトラブルなどで日本相撲協会を去った1985年12月以来初めて、両国国技館での本場所を訪れた。

 「この1週間はずっとテレビ中継を見て、かなり勉強した」という輪島氏。11日に61歳となっても元気いっぱいで、広い肩幅は優勝14回を記録した現役時代をほうふつとさせた。

 出番前には審判部を訪れ、貴乃花親方(元横綱)と談笑。角界への記念すべき“復帰”を果たし「初土俵だからどきどきしていた」と照れ笑いした。中継終了後は「朝青龍は初日から3日目は人に言えない孤独感と戦っていただろう。全勝は意外や意外だが、経験豊富でカリスマ性があるね」と独特の観点で述べた。