日本相撲協会は5日、大麻所持容疑で逮捕され解雇処分を受けた大相撲の元若麒麟(本名・鈴川真一)容疑者(25)が、退職金にあたる養老金の請求を辞退したと発表した。尾車親方と同容疑者の父親の鈴川淳一さんが協会を訪れ、武蔵川理事長に辞退の意思を伝えた。武蔵川理事長は「常識的には辞退は当たり前」と述べ、これを受理した。

 元若麒麟は2日の理事会で養老金が支給されない除名処分ではなく、請求すれば受け取れる解雇処分を受けた。だが塩谷立文部科学相から「処分が軽すぎる」と批判されていた。これにより、武蔵川理事長は早急に規定の見直し作業に入る意向を示していた。