日本相撲協会の貴乃花親方(37、本名・花田光司、東京都出身)が4日の同協会臨時理事会で、大関琴光喜の処分軽減を強く主張、却下されると協会に退職願を提出したが受理されなかったことが分かった。協会幹部が明らかにした。

 協会関係者によれば、貴乃花親方は、琴光喜の処分について「十両最下位からでもいいから出直させてやってほしい」と主張した。琴光喜は、貴乃花親方が二所ノ関一門を離脱して強行出馬した2月の理事選挙で同親方に1票を投じたとされている。

 出席者によれば、他の理事らの反発を招き、武蔵川理事長は「あまりにも無責任すぎる」と慰留。村山理事長代行が「これは受け取れません」と返したという。

 野球賭博問題では、琴光喜とともに解雇された大嶽親方、平年寄に10年間据え置きとなった阿武松親方など“貴乃花派”が一斉に処分された。