<大相撲九州場所>◇千秋楽◇28日◇福岡国際センター

 優勝決定戦に持ち込まれた一番は、横綱白鵬(25=宮城野)が西前頭9枚目の豊ノ島(27=時津風)を送り投げで破り、5場所連続17度目の優勝を決めた。豊ノ島は2001年秋場所の琴光喜以来の平幕優勝となる自身初優勝を逃した。

 2人に絞られた優勝争いは、まずは本割で、豊ノ島が東前頭筆頭の稀勢の里(24=鳴戸)を押し倒しで、結びの一番で白鵬が大関琴欧洲(27=佐渡ケ嶽)を上手投げでそれぞれ破り、賜杯の行方は、14勝1敗同士の優勝決定戦に持ち越された。なお白鵬は、自身が昨年マークした、年間最多勝利記録に並ぶ86勝目を挙げた。

 大関陣は、場所を盛り上げた魁皇(38=友綱)が把瑠都(26=尾上)をとったりで破り12勝目、把瑠都は11勝、琴欧洲(27=佐渡ケ嶽)は4連敗で8勝止まり。関脇鶴竜(25=井筒)は敗れて負け越した。