今年1月の初場所中に飲食店で暴れてガラスを破損したとして警視庁本所署は27日、器物損壊容疑で、グルジア出身の大相撲十両の黒海(30=本名ツァグリア・メラブ・レバン)を書類送検した。

 送検容疑は、1月14日朝、東京都墨田区内のインド料理店で、同じグルジア出身の同前頭14枚目臥牙丸(24=本名ジュゲリ・ティムラズ)と食事中に、店内にある間仕切りガラスをたたき、ひびを入れた疑い。

 本所署などによると、2人は前日夜から飲み始め、当時かなり酔っていた。黒海は「酔っぱらって騒いで申し訳なかった」と反省の態度を示し、既に店側と示談が成立していることから起訴されない見通し。

 臥牙丸の知人が亡くなり、落ち込んでいたため黒海が励ましていた。初場所で前頭15枚目だった黒海は場所後に十両に転落した。