相撲協会は8日の緊急理事会で、7日に急死した鳴戸親方(元横綱隆の里)の暴行疑惑について、これまでの調査報告を行う見込み。放駒理事長(元大関魁傑)は7日、お別れの会に参列した際、調査内容について「今はそういうことは置いておいて」と明言を避けた。

 鳴戸親方の疑惑は10月27日発売の週刊誌が報じた。過去に弟子を角材で殴打したほか、チェコ出身の十両隆の山に体重を増やす目的でインスリン注射をしていたとする内容を元所属力士らの証言を基に掲載した。

 日本相撲協会はすぐに鳴戸親方と隆の山を東京・両国国技館に呼んで事情を聴いた。協会側は聞き取りの内容を明かさなかったが、調査を継続するとしていた。

 また11月2日発売の同じ週刊誌には、関脇稀勢の里らに命じて弟子を押さえさせて鳴戸親方が暴行に及んだとの記事が掲載された。これを受け、二所ノ関親方(元関脇金剛)が鳴戸親方に加え、稀勢の里についても調査すると発言していた。