平幕の松鳳山(28=松ケ根)が26日、元小結の時天空(33=時津風)とのぶつかり稽古で悲鳴をあげた。愛媛・西予市野村町で開催された巡業の朝稽古で土俵に上がったが、先輩力士の厳しさに「ヒーッ、ヒーッ、オエーッ」と、ひざをついてしばらく立てない場面もあった。それでも必死に立ち上がって、時天空に立ち向かう姿に集まった観客は大喜び。この日は横綱白鵬が軽めの調整で終えたが、その分も会場を盛り上げた形だ。稽古を終えると、一変して普段の笑顔が戻った松鳳山は「気持ち悪くて吐きそうになったんじゃなくて、つばがのどに詰まって、息苦しくなったんですよ」と苦笑した。