政府は15日の閣議で元横綱大鵬、故納谷幸喜氏に国民栄誉賞を授与することを正式に決めた。菅義偉官房長官が閣議後の記者会見で発表した。栄誉賞は21例目。大相撲では1989年に受賞した元横綱千代の富士に続き2人目。授与式は25日に首相官邸で行う。

 菅氏は理由を「大相撲史上最多の32回の優勝を成し遂げ、昭和の大横綱として輝かしい功績があった。国民的英雄として、社会に明るい夢と希望と勇気を与えた」と説明した。

 大鵬は56年秋場所で初土俵、60年初場所で新入幕を果たした。71年夏場所で引退するまで通算872勝。今年1月19日に心室頻拍のため東京都内の病院で死去した。72歳だった。

 昨年11月にはレスリング女子世界選手権で五輪と合わせて13大会連続世界一を達成した吉田沙保里が受賞している。