日本相撲協会の八角広報部長(元横綱北勝海)は26日、八百長問題で解雇した元幕内蒼国来(本名恩和図布新、中国出身)が東京地裁で解雇無効の判決を勝ち取ったことを受け、4月3日に臨時理事会を開くと発表した。理事会では相撲協会の控訴断念が正式決定する。

 判決で元蒼国来の幕内力士としての地位は確認された。大相撲夏場所(5月12日初日・両国国技館)の番付は今月27日の編成会議で決めるため、元蒼国来の番付上の扱いについても理事会で決定する。元蒼国来が最後に番付に載った2011年初場所は東前頭16枚目で8勝7敗だった。

 八角広報部長によると、外部理事の宗像紀夫危機管理委員長(元東京地検特捜部長)が中心となり、特別調査委員会の八百長認定や今回の敗訴について検証し、理事会に上申する。