大相撲の横綱審議委員会が22日、東京・両国国技館で開かれた。

 名古屋場所で2横綱を倒したものの、千秋楽で敗れ11勝4敗に終わった大関稀勢の里(27=鳴戸)の今後の綱とりについて、内山斉委員長(78)は「白紙」と明言した一方で、「全勝優勝したなら内容次第では。日本国民の願いじゃないかというのもありますし」と期待込みの発言もした。他の委員からは「優勝しても難しい」「全勝優勝してもそれだけいいのか」との意見や、「横綱2人を倒している功績は大きい。まったくゼロとは思わない。優勝の仕方」と話す人もいた。

 3場所連続で優勝争いに絡めなかった横綱日馬富士(29=伊勢ケ浜)に対しては「来場所の成績によっては『激励』というのも起こり得る。横綱たるもの2敗までが限度。3敗くらいなら容認されると思うが、今場所のような成績なら話しにならない」と、内山委員長は厳しい姿勢を示した。