早くも引退後の足固め!?
横綱朝青龍(28=高砂)が、「永住者の在留資格」(永住権)を取得したことが28日、分かった。昨年9月に申請し、日本に継続して10年以上在留などの要件を満たし、27日に認められた。これで年に1度必要だった在留期間の延長手続きが不要になった。最近は周囲に「引退」ももらすようになったが、権利取得で日本とモンゴルの両国でビジネスを展開しやすい環境も整った。
朝青龍が「日本に住みながらモンゴル人であり続ける」という道を選んだ。この日、永住権について問われると「昨日おりましたね」と認めた。関係者によると、モンゴル巡業を終えた昨年9月に申請書を提出。今月27日に認可されたという。年に1度必要だった興行による在留期間の延長手続きも不要となった。
朝青龍
手続きの時期が場所や巡業と重なることが多いからよかった。自分にとって大きなステップだと思うよ。
永住権の取得は引退後への布石とも言える。日本国籍を取得していないため永住権がなければ、引退後は興行ビザが発行されず、日本の居住権も失う。しかし、永住権があれば日本に居住し続けることができる。起業もしやすく、引退後の活動にも追い風になる。
9月27日に29歳になる朝青龍は、昨年から「引退」と、将来的に「モンゴル大統領になりたい」という希望を周囲に話すようになった。既にモンゴルでは実業家の顔も持ち、親族が企業体の「ASAグループ」を経営している。日本でも直接的に経営にかかわっていないが、今年2月に両国国技館前にちゃんこ店「ワールドちゃんこ朝青龍」をオープン。同店が繁盛し「朝青龍」の価値を再確認した横綱は、日本とモンゴルを足掛かりとした事業の展開を検討し、有力後援者に相談するようになったという。
永住権の取得にあたって「素行が善良であること」という条件もクリアした。品格問題など土俵内外で何かとお騒がせな朝青龍だが、犯罪歴などはない。いわば法務大臣に「素行善良」のお墨付き?
をもらい、晴れて権利取得へ至った。
土俵外の環境を整えた一方で、夏場所の準備は遅れている。27日にモンゴルから再来日。一夜明けたこの日にけいこを再開したが、若手に胸を出したのみ。不安の残る左ひじの感触を確かめ「痛みはちょっとあるね。無理しないようにするよ」と淡々と話した。29日の横綱審議委員会けいこ総見(両国国技館)については「番付(発表)が終わってすぐだからね。体、温まってないんじゃない」と土俵に上がるか否かは明言しなかった。


