NHKの大相撲名古屋場所の中継中止発表を受けて、相撲界に提言を送ってきた識者や評論家はさまざまな反応をした。相撲協会の外部委員を務めたこともある漫画家やくみつる氏(51)は「受信料を払いたくない!」と、NHKの決断を否定した。

 漫画家やくみつる氏

 めちゃめちゃ怒っています。受信料なんか払わないぞ、というくらい怒っています。日本相撲協会が場所を開催することと、NHKが中継をすることは同一線上にあると考えます。中継はNHKの責務と言っていいくらい。その公共放送の責務を放棄した、としか思えません。わずかな苦情の声に屈してしまったようです。中継を見たいという、声なき声の方がもっと多いはず。そこに想像をめぐらせてほしい。独自の判断でしょうけど、基準があいまいで分かりづらい。

 NHKは協会と同じレベルで、相撲の生殺与奪の権利を持っていると思います。ならば、協会の中に入って行って、決定を左右するくらいの責任を持ってほしい。今回、相撲協会は名古屋場所限定で理事長代行を置いて、場所を開催するために、おとなしく従った感があります。中途半端にではなく、NHKを含めた外部の血を入れて、決定権を左右するくらいに、徹底的にウミを出し切ってもらいたいと思います。