横綱白鵬の付け人を務める、三段目の光法(29=宮城野)が、3月いっぱいで引退を決意していることが18日、分かった。関係者が「野球賭博に関与して周囲に迷惑をかけた責任を感じていたし、両ひざ痛が悪化して半年ほど前から決意していた。八百長問題とは関係ない。すでに就職先も決まっている」と明かした。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)も了承している。

 光法は前日17日、特別調査委員会の事情聴取を受けた。同日発売の週刊誌報道で、八百長の仲介役とされた力士が光法とみられたためで、八百長への関与は否定している。放駒理事長はこの日「話を聞いたということ。それ以上のことは別に何もない」と話した。

 当初は出身の大阪市で行われる、3月の春場所後に引退予定だったが中止となり、予定を早めて10日に引退届を提出した。相撲協会は八百長問題発覚後に提出された力士の引退届を、本場所再開のめどが立つまですべて保留する方針としたことがこの日、協会関係者の話で判明。調査委への協力態勢の継続や、疑惑がないのに八百長に絡む引退との臆測を周囲に抱かせないことが目的とみられる。

 この日、光法は稽古には姿を見せなかったが、部屋での食事にはジャージー姿で現れたという。関係者は「3月までに引退が認められるのか不安だと思う」と代弁。微妙な情勢に困惑する本人を気遣っていた。