横綱白鵬(26=宮城野)が11日、観光大使を務める北海道滝川市で「田植えセレモニー」に参加した。妻紗代子さんと3人の子供、地元の小学生らと縁起米ななつぼしの苗を1本1本、丁寧に植え込んだ。秋に収穫された米は「白鵬米」として、故郷モンゴルや相撲教習所に寄付される。白鵬は「いつかモンゴルでも白い米をつくる夢がある。全国の人にも食べてほしいし、(東日本大震災の)被災地へも送りたい」と話した。

 夕方には札幌に移動し、自身が昨年、滝川市から寄贈され、「ハイル(モンゴル語で愛)」と名付けた子羊が主人公となった絵本「こひつじハイル」出版記念パーティーに参加した。前日10日から2日間、過密スケジュールの“北海道家族旅行”を終え、13日に名古屋場所に向け稽古を再開する。「今日も稽古になったしいい汗をかいた。いい緊張感の中で臨めるし、夢を与えられるよう、良い結果になれば」と史上初の8連覇を見据えていた。【奥村晶治】