日本相撲協会が来年6月中旬にモスクワ公演を開催することが16日、協会関係者の話で分かった。ロシア側と最終調整に入っており、早ければ18日の定例理事会で承認される。ロシアでの公演は旧ソ連時代にモスクワとハバロフスクを訪れた1965年以来48年ぶり、海外公演は2005年の米ラスベガス公演以来。相撲協会の海外興行は、八百長問題など不祥事が重なり、08年8月のモンゴル巡業を最後に途絶えていた。

 モスクワ公演は北の湖理事長(元横綱)以下役員クラスの親方、幕内力士らが訪問し、約1週間の予定の期間中にモスクワ市内で2日間のトーナメント戦を披露する。北の湖理事長は「ロシア出身力士もおり、48年ぶりの開催ということで興味を持っていただければ大変にありがたい。しっかりと内容を検討して進めたい」と話した。九州場所の番付で、ロシア出身力士は幕内阿覧ら3人がいる。