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入幕2場所目の豪栄道6連勝/九州場所

豪栄道(右)は玉春日を押し出しで破り1敗を守った(撮影・進尚幸)
豪栄道(右)は玉春日を押し出しで破り1敗を守った(撮影・進尚幸)

<大相撲九州場所>◇7日目◇17日◇福岡国際センター

 ジンクスなんて関係ねー。入幕2場所目の西前頭6枚目豪栄道(21=境川)が、東前頭9枚目玉春日(35)を破って6連勝を飾った。新入幕で11勝を挙げた秋場所に続いて好調で、平幕で唯一の1敗をキープ。壁にぶち当たることの多い入幕2場所目で、史上8人目の新入幕から連続2けた勝利にばく進中だ。大関千代大海(31)は7連勝。横綱白鵬(22)、大関琴光喜(31)も1敗で追っている。

 立った瞬間に顔を張られ、豪栄道は激しい突きを受けた。防戦一方。だが、頭の中は冷静だ。「はたきが来る」。読み通り、玉春日の突いてははたく攻勢を3度受けた。それでも前には倒れない。そして焦る相手が、頭から突っ込んで来たのを見計らっての左へのいなし。相手が体勢を崩したワンチャンスを生かしての押し出しだ。

 天性の相撲勘が働いた。「自分が得意な右四つになりたいけど、押し相撲は簡単にまわしが取れないと覚悟していました。後は流れです」。前日の旭天鵬戦では左四つになりながらも、相手が出てくる勢いを利用して小手投げを決め、「人が仕掛けたことを自分の技で返すのがうまいよね」と言わしめている。「不利な体勢でも勝てるように、けいこ場からやっていますから」と言い切った。

 秋場所は新入幕ながら賜杯レースを盛り上げた。横綱白鵬と結びの一番も取るなど11勝で敢闘賞も獲得した。だが、入幕2場所目には壁にぶち当たることが多い。今年に限っても栃煌山、豊響、龍皇が負け越している。だが本人は場所前から「前半から勢いをつけて10勝以上を目指す」と話していた。49年の1場所15日制定着以降、入幕2場所連続2ケタ白星の達成者は白鵬ら過去7人。8人目誕生が現実味を帯びてきた。

 審判で土俵下にいた貴乃花親方も感心した。「番付が上になると自分の形にはさせてもらえないもの。それでも持ち前のスピード、手先のうまさで勝てるのが彼の強み。本当に楽しみな力士です」。北の湖理事長も「負けん気が強く、物おじしないところがいい」と先場所に続いての絶賛だ。

 今後は上位との対戦が組まれ、勝ち続ければ白鵬との再戦もあり得る。既に警戒され、研究もされているが気負いはない。「自分は相手のビデオを見ません。もう、幕内力士の相撲は頭の中に入っていますから」。21歳の天才力士は、冬の九州も熱くしてくれそうだ。【柳田通斉】

[2007年11月18日9時28分 紙面から]

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