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朝青龍速攻復活ついに並んだ/初場所

- 1敗を守った朝青龍は風呂から上がり両手で大きく広げたタオルを体に巻く
<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館
横綱朝青龍(27=高砂)が優勝争いのトップに並んだ。9戦全勝だった横綱白鵬(22=宮城野)が、関脇安馬(23)に屈辱の3連敗で初黒星。直後の一番で、浮つく気持ちを封じ込め、若の里(31)を力強く寄り切った。これで優勝争いは両横綱と平幕の旭天鵬(33)が1敗で並んだ。今場所最高と自画自賛する相撲で勝った朝青龍が、逆転優勝を視界にとらえた。
悲鳴と歓声、そして座布団が舞い飛ぶ中、朝青龍は土俵下で静かに目を閉じていた。1差で追っていた白鵬が敗北。浮つく場面だからこそ、自分の相撲に気持ちを集中した。
若の里との結びの一番は、素早くもろ差しになり、一気に寄り切った。かつて大関昇進を争ったライバルをまったく問題にしなかった。「出足があったし、いい相撲だった。(今場所)一番いい相撲だった」とうなずいた。その後は何を質問されても「余計なことは何も考えていない。一番一番でいい」とだけ答え、この日の集中力を切りたくない様子だった。
本人だけでなく、誰もが認める強さだった。九重審判部長(元横綱千代の富士)は「朝青龍は一番いい相撲だった。1日で(相撲の状態が)反対になったね」と完敗した白鵬と比較して話した。北の湖理事長も「(朝青龍は)若の里は早い相撲が苦手だと分かっていた。理想は相星で千秋楽で戦うこと」と期待を寄せた。
朝青龍には、弟のようにかわいがっている安馬が白鵬に勝ったこともプラス材料だった。取組後には支度部屋の風呂に約15分、一緒に入って殊勲の白星をねぎらった。安馬の成長について聞かれると「オレも昨日取ったとき、しぶといと思ったよ」と目を細めた。関係者によると、謹慎期間中のモンゴルで、安馬が白鵬に初めて勝った昨年秋場所の一番を見て、テレビの前で大喜びしていたという。
同じく1敗で並ぶモンゴル出身の先輩・旭天鵬については「いいんじゃないですか? 上位の力があるからね」と評価したが、白鵬については何も語らなかった。意識はすでに、白鵬との一騎打ちだ。先行されていた相手に追いつき、優勝争いの経験の豊富さで精神的に優位に立てる。勝ち続けて若い横綱に重圧をかけていく。【来田岳彦】
[2008年1月23日10時41分 紙面から]
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