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朝青龍が琴光喜に28連勝Vへ弾み/初場所

- 朝青龍は琴光喜を下手投げで土俵にたたきつける(撮影・下田雄一)
賜杯レースが千秋楽の横綱対決で決する。横綱朝青龍(27=高砂)が右下手投げで大関琴光喜(31)を下し、同大関戦の連勝を28に伸ばし、1敗を守った。横綱白鵬(22=宮城野)も大関魁皇(35)を破って並走。今日14日目の勝敗にかかわらず、優勝争いは千秋楽結びの2人の対決に持ち込まれる。この日は平日では昨年夏場所13日目以来の満員御礼となった。
得意の琴光喜に苦しめられた。朝青龍は立ち合いでもろ差しを許し、土俵際まで押し込まれた。耐えて、右を巻き替えて下手を引いた。出し投げにも耐えて、最後は相手の前に出る力を利用して下手投げで仕留めた。21秒の激闘でつかんだ12勝目。土俵を下りると、ひざに両手をつき呼吸を整えた。
琴光喜戦の連勝は28に伸びた。歴代単独2位。それでも笑顔はなかった。「(最後は)投げじゃないと決まらないと思ったので、待って流れの中でうてた。今日は危なかった」。自分が出場停止中だった昨年の秋場所で大関に昇進した琴光喜の意地に「勝ててよかったよ。ここで負けたらあれだしね」と実感を込めた。
1敗で並ぶ白鵬、2敗の鶴竜も勝ち、優勝争いは千秋楽の結びの一番まで持ち込まれることになった。朝青龍復帰で期待された優勝をかけた横綱対決が現実になる。北の湖理事長(元横綱)も「序盤は目いっぱいだったけど、なんだかんだで勝ってきた。ここまで、よくやっている」。横綱としての責任を果たしている朝青龍を高く評価した。
「綱の責任」だけでなく、部屋頭の責任も果たしている。前日の打ち出し後、若い衆全員とちゃんこ料理を食べに行くことを明かしていたが、実は高砂部屋への入門を希望する高校2年生をもてなしていた。当初は高砂親方(元大関朝潮)と食事するはずだったが、「自分が連れて行きます」と言って連れ出した。迷惑をかけた部屋への恩返しのつもりだった。
もちろん復活優勝が真の恩返しになることも分かっている。千秋楽決戦に向けては「一番一番やっていくだけ。あと2日ですから」。目標達成へ集中力をさらに高めている。【来田岳彦】
[2008年1月26日9時17分 紙面から]
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