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貴乃花部屋に4年ぶりの新弟子

貴乃花親方(左)から肩を組まれはにかむ松原哉太君
貴乃花親方(左)から肩を組まれはにかむ松原哉太君

 貴乃花親方(35=元横綱)率いる貴乃花部屋が、4年ぶりに新弟子を迎えることが19日、分かった。埼玉・土呂中学3年の松原哉太(まつばら・かなた)君で、かつて時津風部屋の力士だった父輝男さん(49)の勧めで部屋の門をたたき、同親方も歓迎した。今月から日本相撲協会の役員待遇となり注目される中、部屋にも追い風が吹き始めた。

 貴乃花部屋に、待望の新弟子が登場した。184センチ、137キロの松原君だ。「中学に入ってから大相撲に入ろうと思い始めて、父に相談して、貴乃花部屋に決めました」。

 輝男さんは77年から79年まで時津風部屋に所属した元力士。同部屋に入門させることも考えたが、当時の師匠が新弟子傷害致死事件で逮捕された山本順一容疑者(元小結双津竜)だったことを確認。「兄弟子だったあの人には嫌な思いをさせられた」と考えを改め、尊敬していた先代二子山親方(元大関貴ノ花)から部屋を継承した貴乃花親方の顔が思い浮かんだという。

 貴乃花部屋は04年3月に2人が入門(既に引退)して以降、新弟子勧誘も思うようにいかなかった。しかし、輝男さんは「人数の少ない方が弟子に目が行き届く。同じ中卒のたたき上げで横綱になった親方に預けるのがいい」。相撲経験のない松原君も「親方の礼儀正しい人柄にもひかれました。横綱になって親孝行したい」と気持ちを強くした。

 この日、土呂中学を訪れた貴乃花親方も「うちを選んでくれて光栄。哉太はいい目をしている。虚心坦懐の気持ちで、師弟の関係が一生続けられるようにしたい」と話した。松原君は春場所での初土俵に備え、24日に宿舎のある京都に入る。【柳田通斉】

[2008年2月20日9時44分 紙面から]

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