このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > スポーツ > 大相撲 > ニュース



時津風部屋問題で4人起訴、兄弟子解雇へ

記者の質問に答える日本相撲協会の北の湖理事長(共同)
記者の質問に答える日本相撲協会の北の湖理事長(共同)

 時津風部屋新弟子傷害致死事件で名古屋地検は2月29日、制裁目的の暴行で時太山(当時17、本名・斉藤俊さん)を死亡させたとして、傷害致死罪で先代親方の山本順一容疑者(58)と兄弟子の力士3人の計4人を起訴した。また、愛知県警本部は同日、逮捕した4人と比べ、関与の度合いが低い兄弟子3人を同容疑で書類送検した。これを受けて日本相撲協会は右往左往。起訴された3力士の処分についていったん「裁判の推移を見ながら対応」と発表しながら、急転して来週中開催の緊急理事会で解雇処分にする方針に変えた。

 力士が傷害致死罪で起訴されるという事態を受け、日本相撲協会の北の湖理事長はこの日の午後5時30分、滞在先の兵庫・姫路市で「相撲協会独自の姿勢や、考え方を決めなければならない。事の重大さを認識しています」と話した。来週中には緊急理事会が開催され、力士3人は除名もしくは解雇処分になる見込みとなった。

 だが、このコメントの30分前までは、協会として現段階での3力士への処分は見送る方針だった。事実、午後5時には協会は「力士養成員の処分については、今後の刑事裁判の推移を注視しながら対応していく所存です」との理事長の声明を文書で発表していた。関係者によると、北の湖理事長は当初、理事会を開く意向もなかったという。協会内に根強くある「3力士の行為は師匠に指示されてのもので、加害者であり被害者」との考えが頭に残っていた。協会執行部内も「裁判で有罪になるとは限らない」と処分を見送る意向で一致していたという。

 しかし、起訴という事実に直面して理事長の気持ちは大きく揺らいだ。刑事裁判の結着するまで処分を保留しても3力士は無期限の休場は続く。世論で対応の遅さが指摘される恐れもあった。また執行部外の理事会メンバーの中からは「裁判の結果を待っては何年もかかる。起訴を重大なことと認識すべき」との声も上がっていた。正式決定は理事会に委ねられるが、理事長は協会トップとして襟を正すつもりだ。

[2008年3月1日9時31分 紙面から]

  • エヌスクへ

【PR】

関連情報

最新ニュース

記事バックナンバー

「時津風部屋問題で4人起訴、兄弟子解雇へ」に関する日記

  1. エヌスクユーザーなら、自分の日記をこのページに  できます。
  2. まだエヌスクに登録していない方は こちらで新規登録 ができます。


このページの先頭へ