<全国高校選抜バレーボール秋田県予選:秋田北3-0雄物川>◇7日◇秋田市立体育館◇女子決勝

 秋田北が、3-0で雄物川を破り悲願の初優勝を飾った。攻守がかみ合い、ストレート勝ち。学校創立108年の伝統校が、初の春高バレーの切符を勝ち取った。

 秋田北が終始、試合の主導権を握った。1年生セッター明珍(みょうちん)麻衣子の巧みなボールさばきで小玉美春、藤原梨花、小松瞳(いずれも2年)の3本柱が強力なアタックを決め、相手につけいるスキを与えなかった。優勝の瞬間、選手たちは抱き合い、うれし涙を流した。

 学校創立が1901年(明34)の伝統校。全国大会出場は、実に53年前のインターハイ以来だ。春高バレーは06、07年と県予選決勝で敗退し、三度目の正直で念願を達成した。佐々木篤監督(50)は「『明るく元気に笑顔で』がモットー。今日もそれを実践してくれた」と選手をたたえた。

 明珍は、相手のスキを突いてフェイントを8本決めるなど好センスを見せた。「春高では他県のセッターのプレーを勉強できるのが楽しみ」とニッコリ。主将の小玉は「夢にまで見た春高に出られるなんて、すごくうれしい。1戦1戦、自分たちのバレーをしたい」と声を弾ませた。【北村宏平】