![]() |
ニッカンスポーツ・コム >>駅伝トップ >> |
中央学院大、初シード権 <箱根駅伝・復路> ◇3日◇箱根・芦ノ湖〜東京・大手町の5区間、109・2キロ◇出場20チーム
中央学院大の10区、魚崎は、ゴールして初めて知らされた。「10位だぞ。シード権だぞ!」。抱きとめた福山の言葉にも「ウソ」と疑った。「ウソじゃないよ」。福山に続き同僚たちが自分の胸に飛び込んでくる。「あっ、そうなんだ…」。頭の中は、空を舞う雪のように真っ白だった。 激烈なシード権争いだった。8区で10位前後の4校の差がつまり、9区の1キロで集団を形成した。中央学院大もその中にいる。そのころ、10区の魚崎はパニック状態に陥っていた。「シューズが焼けたんです。ストーブの前に置いていたら」。雪対策のつもりが、熱でビニール製のシューズの指先部が縮れていたのだ。仕方なく、応急処置で縮れた部分をナイフでカット。強引に足を入れ、11位の東洋大に2秒差の10位でタスキを受けた。 5キロで拓大が脱落した。東洋大、日体大の背中は遠のいた。シューズのことも忘れ、後を追った。だが、追いつけない。すると、21キロでストライドの伸びない神大が目に入った。「何位だか分からないけど抜こう」。無意識のスパートが、同大学史上初のシード権をもたらした。 喜ぶ選手と抱き合う川崎勇二監督(40)が言葉をかみしめた。「新任から18年目の悲願です。無名の選手ばかりの中、鍛え上げた結果です」。事実、同大学に有名選手は集まらない。魚崎も高校では1万メートル35分台の記録しかない。それでも川崎監督はやる気のある選手をかき集めた。94年に初出場からでも10年目の結果だった。 過去3回の出場は最後までタスキをつなげず、16、12、13位と惨敗した。今回は夏場の野尻湖で1日60キロの走り込み。予選会を5位で突破し、4年ぶりの出場だった。 表彰式後も雑草たちは泣き、笑い続けた。「やっと伝統が1つつくれました。これから後輩たちがもっと築き上げてくれるはずです」(福山)。03年の箱根路から、中央学院の歴史は始まった。【柳田通斉】 ◆中央学院大 1900年設立の日本橋簡易商業夜学校が起源で、千葉県我孫子市に66年開校。同年に商学部商学科、85年に法学部法学科を設置。箱根駅伝は過去3度出場し、1度もタスキをつなげなかった。予選会5位で、今大会の出場権を得た。川崎勇二監督(40)。 ◆シード権メモ 出場4回目のシード権獲得は、決して早くはない。89年第65回大会初出場の山梨学院大は、3年連続出場の3年目に7位でシードを獲得。帝京大も3年連続3回目の00年76回大会で4位に入っている。一方、関東学院大は中央学院大と同じ、94年第70回大会に初出場。今回で5回目だったが、またもシード獲得を逃した。なお、これまで翌年のシード権は上位9校に限られていたが、今大会から上位10校に拡大された。 ◆予選から獲得 今回は予選会から勝ち上がった日大、東洋大、東海大、日体大、中央学院大の5校が来年のシード権を獲得した。15校中9位までシード権獲得だった昨年までの制度は71年の第47回大会から。過去、予選突破校が5校以上もシードを獲得したことは1度もない。最近10年間では96年の第72回大会の法大、亜大、大東大の3校が最多。 |
| ||||||
|
インデックス -速報 -野球 -サッカー -スポーツ -バトル -競馬 -芸能 -社会 -TV -レジャー ・nikkansports.comへのメールには、住所、氏名、電話番号を明記して下さい。 メールの宛先=webmast@nikkansports.co.jp ・nikkansports.comはインターネットエクスプローラー4.0、 Netscape4.0以上でご覧いただけます。 ・nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。 すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。 Copyright2002,Nikkan Sports News. | |||||||