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駅伝特集
 このページでは、スポーツ法政の陸上部リポート「オレンジ特急箱根行 2003」を掲載しています。箱根駅伝へ向けたチームの様子をリポートしています。
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presented by スポーツ法政
スポーツ法政の箱根駅伝展望


直前展望 〜3年目の正直。“強い法大”復活の予感!〜


 今季の法大を一言で表すなら、それは「大人のチーム」である。徳本、土井のような大エースが引っ張るのではなく、全員が一丸となってレースに臨むことができるチーム。それぞれが自分の役割を考え、実践する。それゆえに故障もしにくくなる。また、今回の1万メートル平均タイムは、全出場校中7位の29分40秒93。4位入賞を果たした第77回大会よりも平均タイムは上だ。例年の派手さこそないが、チームの実力は過去最高の域まで達している。今年の箱根路に、「オレンジ旋風」が巻き起こるのは必至だろう。

◆往路展望
 1区を走るのは、期待のルーキー・圓井彰彦か。本人も「1区で徳本さんのような走りがしたい」とやる気は十分。夏の合宿を経て、課題だった20キロ走りきれる体力も身につけた。例年スローペースが続く1区だが、切れのある走りで集団をかき回して序盤から法大を勢いつけてもらいたい。そうすれば、上位でタスキを渡すことも可能なはずだ。

 花の2区は、主将としてチームを引っ張る長嶺貴裕で決まりだ。各校のエースが揃うこの区間でこそ、長嶺の粘り強さを最大限に発揮することができる。タイム的には見劣りしてしまう部分もあるが、その堅実な走りでチームをいい流れに乗せられるのは長嶺だけだろう。2区を上位で乗り切れることができれば、そのままの勢いで突っ走ることができる。

 3区は有原忠義の出番か。前々回は3区11位相当、前回は1区で5位と好成績を残した。前半は下り坂、後半は強い風、とペース配分が重要となる区間だけに、経験のある有原の起用が妥当か。ここでの早々の脱落は避けたいところだ。そのためにも、実力者の有原でここまでの流れを維持し、4区につなぐことが重要だ。また、悪い流れできた場合、その修正も求められる。

 準エース区間である4区は、黒田将由を起用するだろう。スローペースの1区を回避し、黒田の持ち味であるスピードを生かせる4区に起用することで、一気に順位を押し上げたい。ここが往路最大の勝負どころである。今季温存され、万全の状態の黒田なら、かなりの好走が期待できるだろう。

 そして、山登りの5区は佐藤浩二。2度の故障で本戦の経験こそないものの、「登りが大得意」だと言う彼にうってつけの区間だろう。芦ノ湖で行われた予選会でも好成績を残しており、登りのスペシャリストとしての期待は大きい。アップダウンへの適性に加えて、予選会での経験を活かせれば、大きくペースダウンすることもないだろう。そのため上位でタスキを渡してもらえれば、その順位をキープして往路をゴールできるはずだ。

◆復路
 6区は前回大会で快走を見せた白田雄久が確実に来る。下りのスペシャリストとして、今季は本戦に向けて温存されてきた。活躍が期待される。ここでいいスタートを切り、一気に流れを法政に引き寄せてもらいたい。

 7区は坂野清志だろうか。法大の場合、6区の白田がいい流れでくることが予想されるため、ここではそれを壊さない走りが要求される。前半ハイペースで飛ばし、後半に差がつくという場面が多い区間だけに、経験を買われて坂野の起用が有力だろう。「後半のアップダウンが勝負どころ」と本人も語っている。

 8区は岡田拓也の出番か。前回5区で箱根の厳しさを知った岡田。今季大きく成長した選手の一人でもある。前回の経験を活かし、この区間は確実につないでもらいたい。また、ここまでくるとレースも終盤戦に突入する。この時点でシード圏内に食い込んでいれば、俄然シード権獲得が現実味を帯びてくる。そういった意味でも、7・8区は重要な区間だ。

 そして、復路最大のポイントがこの9区。起用されるのは、中村洋輔だ。法政にとって中村は最後の武器、シード権獲得のための切り札になるだろう。長丁場の9区では、高度な駆け引きが展開される。前回も9区を走り区間10位の経験、そして今季も安定した結果を残してきた中村が、この区間でどれだけの快走をみせられるか。そこに法大の行く末がかかっている。

 最終10区。ここは前回も走った中矢章太の出番だろう。ここまで来るとほぼ順位も確定してくるので、ペースを乱さないで確実に走りきってもらいたい。そこで前回10区を走った経験が活かされてくるだろう。

◆法大メンバー◆
氏名ひとこと
長嶺貴裕 エースとして、主将としてチームを支える。粘り強い走りが持ち味。
黒田将由 今年は箱根一本に絞って調整してきた。1万メートル28分台のスピードが特徴。
中村洋輔 予選会、全日本と安定した結果を残している。積極的に前に出れる選手。
有原忠義 全日本では不調だったが、その後の練習を経て復調。やるときはやる選手。
坂野清志 今季は不本意な結果だったが、本戦へ向け調子は上向きに。巻き返しなるか。
深津新太郎 一般入試からエントリー。最後の大会で4年間の経験を活かせるか。
佐藤浩二 アップダウンのあるコースが得意。登りで最も力を発揮できる選手だ。
杵渕 勉 前回は本番直前にケガで欠場。今大会は万全の体調で挑む。
岡田拓也 経験を積み、大舞台でも確実に力を出せるようになった。昨年の雪辱を狙う。
秋山和稔 全日本では予想以上の快走を見せた。本選でも実力を発揮できるか。
原田 誠 今年、自己ベストを大きく更新。自分の走りに自信を持って、今大会に臨む。
白田雄久 今大会も6区山下りでの起用が濃厚。区間賞を狙いに行く。
山口 航 今年、大きく成長した選手。堅実な走りに加え、勝負強さを身につけた。
圓井彰彦 全日本では3区2位の好成績。スピードある走りで区間上位を狙う。
※スポーツ法政12月号から一部抜粋・追記

◆総括
 とにかく往路では上位、悪くてもシード圏内でゴールすることが求められる。なぜなら、6区に控える白田がいいタイムで走ることが予想されるからだ。復路で好スタートを切るためにも、往路の流れが重要となってくる。1区を上位で終え、2区で他校のエースを相手に順位をキープ。3区を無難につなぎ、4区で再び順位を上げる。そして、5区で上位を維持したままゴール、という流れが理想的か。いずれにしろ、目標であるシード権を獲得するためにも、法大は「往路重視」の布陣で本戦に臨んでくるだろう。

 続く復路だが、白田・中村の活躍が不可欠になっている。6区で流れを作り、それを維持。9区で一気に上位へ食い込む、という流れを狙ってくるはずだ。つなぎである7・8区では、調子次第によっては上記した選手以外(山口、原田、秋山)の起用も十分考えられる。

 今季の法大は、2年生の相次ぐ自己ベスト更新、ルーキー・圓井の台頭など、層が厚い。また、5・6区にスペシャリスト(佐藤・白田)がいることもあり戦略に幅が出てきた。だが、今季の最大の特徴は故障者が少ないことだろう。例年、故障に泣いてきた法大だが、今大会は久々にベストの状態で戦えそうだ。最高のコンディションで戦うことができる今の状況なら、目標としていたシード権確保はもちろん、上位入賞も夢ではないだろう。

(外山 功)

*この記事は「スポーツ法政新聞」12月号をもとにして作成されています。
*また「スポーツ法政新聞会」では、箱根駅伝にて本紙12月号の配布を予定しています。是非、一度手にとって見てみてください!(下記以外での配布も検討中)

【2日・往路】
2区 京急生麦駅周辺
2区 JR保土ヶ谷駅周辺
3区 JR藤沢駅周辺
5区 箱根湯本駅周辺
【3日・復路】
8区 JR藤沢駅周辺
9区 JR保土ヶ谷駅周辺
9区 京急生麦駅周辺

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