<2月24日更新>

箱根を荒らした徳本&坪田

徳本から坪田へのタスキリレー  毎年恒例、箱根駅伝(東京箱根関往復大学駅伝競)が晴天の下、一月二・三日に行われた。出場15校が東京−箱根間往復二十六・四kmを10区間に分けてゴールを目指すこの大会も76回目を迎えた。

 法大は、「うちの1区・2区はどこに出してもはずかしくない存在」と監督が言うとおり、1区徳本一喜(社二)・2区坪田智夫(社四)が期待どおりの走りを見せてくれた。

 今年は予選会で2位につけ、周囲に好調さをアピールし出場権を獲得して迎えた今大会。「5kmまでは様子を見ろと監督に言われたけれど、スターと直前には一気に行こうと決めていた」と一区の徳本。スターと直後から先頭に立ち、その後も2位以下を突き放し終始独走体制でで1位を守り抜いた。

 2区の坪田も徳本に負けじと首位を守り続け、さらに2位いかに差を付け、1区(区間歴代5位)・2区(区間歴代10位)と法大史上初のダブル区間賞を獲得した。また1区の区間勝は44年ぶりの快挙であった。

 3区の佐藤も、1区2区の流れをくみ、首位をキープしたが、4区で4位まで転落し、5区で6位。「5位でいられらば100点満点、一人抜かれたことで90点」(監督)。初日の山登りはほぼ作戦どおりだった。

 復路の2日目。6区で区間15位、7区では14位と大きく遅れ、順位も一つずつ落としていき、8区で10位とシード権が危うくなってきた。

 9区の終盤20km過ぎで8位争いは、法大・神大・山梨学大・大東大の四校が横一線に並んだ。来年のシード権が得られるのは9位までである。シード権争いは最終区の10区にまでもつれ込み、区間勝をとった神大が8位、9位に山梨学大。最後まで背中を追いつづけた法大は10位でゴールテープを切った。箱根往復11時間以上走り、差はわずか29秒であった。

 チームとしての全体の満足度は「非常に評価が分かれるところであるが、結果的にシード権が取れなかったのは、我々にとってショックである。ただし、1・2・3区と4区の途中までトップでいたことはOB・現役生を含め、多くの法大関係者に感動を与えたのではないか」と監督。応援する我々にとって、とても心に残る大会になった。

 昨年の学習成果が今大会にあらわれ、今年の学習成果は来年へとつながる。「駅伝は、出場して実践することが一番の練習である。来年は優秀な選手(6名)を迎え入れることができ、即戦力の面でもかなり期待できる」(監督)

 2000年の区切りの年に箱根の喜びと厳しさの両方を味わった法大。今回の経験をばねにして、来年も本戦出場、徳本を中心として目標である往路5位、総合8位を目指し、さらに成長した姿で我々に与えてくれるであろう。

(写真=往路の鶴見中継所。タスキをつなぐ1区徳本(左)と2区坪田)


フェンシング部 全日本選手権優勝

12月9日から13日の間に行われた、第52回全日本フェンシング選手権大会において法大は男子フルーレ団体・サーブル団体は共に優勝。男子エペ団体はベスト4に入った。また男子サーブル個人では、長良(法四)が優勝するなどの好成績をあげた。特に男子サーブル団体は近年勝っていない警視庁と決勝で対戦し、先に4勝されてからの逆転勝ち。嬉しい初勝利となった。

初優勝 決勝は警視庁だった。ここ最近の対戦成績は0勝9敗。つまり9連敗中の相手である。男子サーブル団体の優勝はそんな高い壁を乗り越えた結果だった。決勝までの道程、チームはサーブル個人優勝の主将・長良(法四)を中心に、着実に勝ち上がっていった。しかし、宿敵・警視庁もまた安定した力を見せ、再び法大の前に姿を現わす。優勝する為にはやはり避けては通れない相手であった。そして迎えた決勝。団体戦は1試合5点、先に5勝すれば試合は終わる。王手となる4度目を警視庁に挙げられた次の試合、、4−2とリードを奪われ、法大は絶体絶命の状態に迫る。しかし、そこで今まで押されていた井上(文三)が底力見せた。「いける、まだいけるぞ」(長良)。その言葉通りそこから一気に逆転し残りの試合も全て勝利を収め、価値ある一勝とともに、法大にとって嬉しい初勝利を決めた。

精神面の成長  「感無量です」(渡辺・法三)の一言に男子フルーレ団体についても全てが現れていた。こちらもまた決勝の和歌山クラブに先に4勝をあげられてからの逆転勝ちでの優勝。「レベルの高い試合でした。優勝できたことでかなり自信がついた」(渋木・法二)。この言葉からもわかるように、今大会は苦戦した場面も見られたが、競り合った時の精神面の強さの成長が伺えた大会であり、法大フェンシング部の実力を改めて教えてくれた。また1月7・8日、ジュニアオリンピックカップが開かれ、男子フルーレ・東(法一)、女子フルーレ・藤井(文二)が二位。男子サーブルで石山(経二)が優勝、岡田(経一)が二位と四人が4月の本戦に出場を決めた。

今大会の成績
<男子>
フルーレ団体 優勝
サーブル団体 優勝
エペ団体 ベスト4
フルーレ個人
長良 将司(法四) 優勝
<女子>
エペ団体 ベスト8


本田武史、全日本フィギュア三連覇

12月24日から26日に行わせた全日本選手権において、本田武史(法一)が、SP(ショートプログラム)・フリー共に一位をとり、総合優勝を飾った。本田は今大会三連覇という快挙を成し遂げたことになる。また、年明け、1月4日の国際オープンでもSP2位、フリー3位、総合成績3位と好成績を収めた。

 


ラグビー部、選手権一回戦で慶大に敗退

法大フィフティーンの写真  第36回全国大学ラグビー選手権一回戦。対抗戦を全勝で制し、優勝候補筆頭に挙がる慶大に対し、リーグ戦では5位に終わったものの、最終戦で関東学院大を敗り復活を果たした法大。一回戦屈指の好カードとして注目された一戦だった。

前半、両チーム一進一退の攻防のなか、均衡を破り先制したのは法大。17分、モールを押し込んでbW島田(社三)が右中間にトライを決め7−0とし、前半の主導権を握る。慶大はキックを中心に怒涛の攻撃を仕掛けるが、法大は徹底した低いタックルで慶大に得点を許さない。慶大に許した得点は1PGのみで7−3と法大リードで前半を折り返した。

「これならいける」法大ファンが期待を抱き始めた後半。猛虎軍団・慶應は覚醒し、法大ファンの思いは粉砕される。後半開始直後、トライを奪われ逆転を許すと、以後は法大も防戦一方。後半に得点できぬまま無情のノーサイドを迎える。終わってみれば7−33という大差での完敗だった。「法政としてはベスト。やってきたことは出しきれた」(CTB西村)。慶應びいきともとれる笛が多かった中、選手達は全力を出し切った。

(写真=優勝した慶大相手に健闘も敗戦し、引き上げる法大フィフティーン)


アメフト部、6年連続執念実らず

 今年で6年連続甲子園ボウル出場と東で黄金時代を築くも5年連続で勝利から見放されている法大アメフト部。この状況下で、QB木目田(営四)の「格好悪いプレーと言われても勝ちたい」という言葉には鬼気迫るものが感じられた。加えて相手は関学大。2年前、試合終了59秒前で逆転TDを決めるも4秒前でパスTDを決められ同点。しかし、キックが決まらず両校優勝で幕を閉じた因縁がある。試合前この因縁の対決にどう終止符をつけるかも見所の一つであった。

第一Qの8分24秒にFGで3点を先制するも9分54秒には相手RB猪狩の好走によりTDを奪われてしまう。ここから2度と法大がリードを奪うことはなかった。ランプレーがうまくいかない中、パントキックをカットされそのままTDされてしまう。このプレーで関学大に流れがいってしまったのは否めなかった。その後両校ともFGを決め17対6となった第二Q。井出(文四)のランで勢いづくが直後にボールを落としてしまいターンオーバーとなる。そしてすぐさまパスから走られてTD。なおかつ前半終了間際にTDパスが決められ31対6。後半も相手のミスからUB堀田(営四)がTDを挙げ反撃の兆しをのぞかせたが、自らのミスにより希望は断たれた。終わってみれば、52対13で6年連続で甲子園での勝利を逃す形になってしまった。

主将の丹司(経四)は学生主体のチームの難しさを語ったが「来年は頑張って欲しい」と後輩に想いを託した。


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