<3月1日更新>

守護神安藤 ヴィッセル入団!!

ヨシカツ超えろ!Jリーグ神戸に入団した安藤信也  法大の守護神から神戸の守護神へ−。昨季の2部リーグ戦において、リーグ最少の7失点に抑えたGK安藤信也のヴィッセル神戸入団が決まった。

 守備範囲が広く、一対一には絶対の自信を持つ。安藤のその非凡なセンスは東福岡高校時代にはすでに注目を集め、94年U−18日本代表、高校日本代表にも選出された。鳴り物入りで法大サッカー部に入った安藤だったが、膝の故障により最初の二年間は試合から遠ざかることを余儀なくされた。安藤にとって二年先輩のGK赤池保幸(元コンサドーレ札幌)をはじめとするチームメイトの快進撃を横目に、ひたすらリハビリに励む日々。そして三年生になり、グラウンドに戻った安藤は今までのうっぷんを晴らすように活躍を続け、大学選抜にも選ばれることによって完全復活を遂げたのであった。

 そして今年、ヴィッセル神戸の新体制記者発表の席で新入団選手として参加した安藤は「チームの勝利に貢献したい」と意気込みを語った。法大OBである清雲栄純・清水秀彦・水沼貴史氏の後に続く名選手となれるかどうか。これからはJ1リーガーとしての安藤の活躍に期待し、声援を送り続けていきたい。

谷村奈津子
(写真=ヨシカツ超えろ!Jリーグ神戸に入団した安藤信也)


オールジャパンの高く厚い壁

 インカレで5位という快挙を遂げた法大は、8位までに与えられるオールジャパン(全日本総合バスケットボール選手権大会)のキップを手に入れた。オールジャパンは実業団も参戦する日本のトップレベルが集結する。法大は学生代表として1月3日、トヨタ自動車(JBL7位)と第1戦を迎えた。

 前半、(4)島田(経四)が3Pを2本決めチームを勢いづける。追うようにして(10)根間(法一)が、背の高い相手センターを鋭いカットインで抜き去り連続得点。しかし、トヨタ自動車の(9)折茂の正確なジャンプシュート、(7)ライトと(14)ファリントンのパワーと高さを生かした厚い攻撃陣に圧倒され、32-54と22点ビハインドを喫してしまう。

 後半、大切な先制点をトヨタのファリントンに持って行かれてしまう。島田が3Pで応酬するも、すかさず折茂(トヨタ)の素早いアッタクで引き離されてしまう。インサイドでの勝負でもファリントンにことごとく阻まれ、外からのシュートに頼らざるを得ない形になってしまうが、島田・(8)上田(営三)・根間のシュートがよく入り、じわじわと点差を縮め始める。後半のみのスコアでは40−38でリードしたものの、結局72−92で退けられてしまった。

 「外国人選手のパワーには圧倒されてしまった」とセンター(5)後藤(工四)が言うように、最後には実力差が出た結果となったが、”チーム一丸で攻めていく”という気迫が伝わってくる戦いぶりだった。

 4年生にとっては今回がラストゲーム。チームの志気が高かったためか「いいゲームができた」と(12)瀧川(法二)は語った。

 「もうそろそろ1部へ行ってもいい頃だ」引退していく島田主将の残した最後の大きな課題を、法大バスケ部が成し遂げてくれる日が、近づきつつある。

田中 耕介


遠かった1ヤード

敢闘賞に輝いたQB木目田  第53回甲子園ボウル ◇12月19日◇甲子園球場

 第53回甲子園ボウル。昨年の学生王者・法大は四年前の雪辱をはらすべく、関西リーグ覇者の立命大と激突。前半17-9とリードするものの後半逆転を喫し、最後ゴール前1ヤードまで攻め込みながら、またしても立命大の壁を越えることはできなかった。

 第1Q早々から堅さの見える立命大に対して法大守備は強烈なプレッシャーを与え、早々と攻撃権を奪う。そして守備陣に応えるかのように目が眩むような一発が飛び出した。QB木目田(営三)からボールを受けたエースTB井出(文三)が持ち前のスピードで立命守備陣を抜き去り独走で先制TD(タッチダウン)を奪った。K井川のキックも成功し、幸先の良いスタートを切ることができた。

 その後も法大のスピードは止まらない。

 続く攻撃でQB木目田が独走ランプレーを連発。最後は追いすがる立命選手を置き去りにしてそのままエンドゾーンに飛び込んでTD。さらに1FGを加えるという看板のスピードあふれるオプションプレーでの鮮やかな速攻劇で、リーグ戦での得点力不足が嘘のような爆発力を見せた。

 守備陣も踏ん張り、再三立命大にゴール前まで攻められながらも持ち前のスピードとパワーで相手を翻弄。FG止まりに抑えた。

 しかし後半に入ると立命大の攻撃を止めることができなくなり、流れが傾く。FGを決められ、4Q開始早々にはTDを許し、逆転された。その後再逆転を狙いこの試合初めて試みたTDパスが失敗し、更には立命大のTDで8点差とされた試合終了間際、TB井出の起死回生の一発が飛び出しゴール前1ヤードに迫った。TDと2点コンバージョンで同点。二年連続の両校優勝の可能性が見えた。

 続くプレーで2ヤード交替したものの秒が残った。両校の意地と力がぶつかる最後のプレー、ここで思ってもみなかったことが…。法大は痛恨の反則で5ヤード罰退させられ夢が遠のいてしまった。最後はTB井出が倒され試合終了。惜しくも2年連続優勝はならなかった。

 大森監督は「甲子園には勝ちに来ているのにどこが悪いのか見えてこない。勝ち方を教えてほしい」と悔しがる一方「このチームでここまで来られてよかった」と選手をほめた。阿部主将は「勝たなくては意味がない。この悔しさを忘れず来年もまたここに来てほしい」と後輩に夢を託した。

小沼 綾
(写真=敢闘賞に輝いたQB木目田)

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

法 政

14

17

立命館

13

25


敗れて悔いなし

 ラグビー大学選手権準々決勝 ◇12月27日◇秩父宮

学生最強のスクラムでは圧倒したが・・・  強豪ひしめくリーグ戦を制し優勝候補に挙がる法大に対し、対抗戦も3位に終わり低迷を続ける早大。「(早大には)実力を出せば勝てる」中西監督も語ったように、往年の黄金カード・法早戦も下馬評では圧倒的に法大優位とみられていた。

 実際、前半30分頃まで法大ペースで試合は進む。開始4分と11分、SO内田(社四)が先制PGを含む2PGを決めると、21分には強力FW陣が「絶対の自信を持っている」スクラムで押し認定トライ。この時点で13-10、法大の勝利を疑うものは誰一人としていなかった。

 試合の流れが変わったのは前半35分。SO内田のパスが早大小森にインターセプトされ、そのまま勝ち越しトライを許してからだった。勢いづいた早大BK陣の好ディフェンスの前に、法大は「リズムがつかめず」(No.8佐藤)攻めあぐねる時間が続く。

 後半8分、PR笠井(社四)が左スミへ意地のトライを決め、一度は同点に追いつくものの、11分・25分と早大に連続してトライを奪われ、23-35。「スクラムにこだわり、時間をかけすぎた」と笠井が振り返るように、早大ペースのまま残り時間もわずかとなる。39分にはWTB加賀谷(社三)が右中間にトライを決め28-35と勝利への執念を見せるが、時すでに遅く、直後に無情のノーサイド。

 試合後、中西監督は「勝負は時の運。みんな良くやった」と選手たちの健闘をたたえ、主将大西(経四)は「結果が全て。早大の力が(法大より)上だった」と潔く敗戦を認めた。「全力は出しきった。後は後輩たちがやってくれると信じてます」秩父宮を去るとき、こう語った大西の後ろ姿は未練を微塵も感じさせなかった。

菊池洋明
(写真=学生最強のスクラムでは圧倒したが・・・)


法大スケート陣サクラサク 竹内日本一

 フィギュアスケート・全日本選手権兼世界選手権代表選考会が1月15日から17日にわたり、新横浜プリンスホテルSCで行われた。男子シングルの竹内洋輔(文一)が、6度のトリプルジャンプを確実に決めるなど安定した演技を披露。見事、初優勝を飾った。

[最終成績]▽男子シングル(1)竹内(法大)順位点1.5 (2)重松(日大)3.0 (3)田村(東北学院大)5.5

◆2月21日からカナダで行われる四大陸選手権に出場

 日本学生氷上選手権 ◇1月6〜9日◇日光霧降アイスアリーナほか

スピードスケート・フィギュアスケート・アイスホッケー(男子のみ)の3部門に分かれ表情の熱き戦いが繰り広げられた第71回日本学生氷上選手権(インカレ)。法大は女子が総合優勝を果たし、男子も2位と好成績を残した。主な試合結果は以下の通り。

アイスホッケー
▼2回戦(1回戦シード) 法大10−3慶大
▼準々決勝         7−4大東大
▼準決勝          4−7早大
▼3・4位決定戦      5−3日大
(1)東洋大(2)早大(3)法大

フィギュアスケート
▼アイスダンス  優勝  満川香織(日大)・森脇洋介(文三)
▼女子シングル  3位  藤野有未(文三)
▼男子対抗得点  3位(38点)
▼女子対抗得点  優勝(91点)

総合(3部門の総合順位)
▼男子 2位
▼女子 優勝(日体大と同点優勝 法大は初優勝)


井出は国体でV

 ながの国体成年男子Aスピードスケート10000m決勝 ◇1月30日

優勝 井手良直(長野・文二) 13分47秒05(大会新)


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